日本熊森協会 福岡県支部

奥山生態系保全・再生 当協会は、奥山を保全・再生・聖域化し、 (1)水源の森確保 (2)棲み分けによる、クマなどの大型野生動物との共存 (3)野生鳥獣による農作物被害の軽減 をめざして活動している、完全民間の実践自然保護団体です。 日本熊森協会福岡県支部 〒807-0852 北九州市八幡西区永犬丸西町3-16-14-102

九州北部豪雨災害視察

2017年 7月に起きた九州北部豪雨の災害調査を日本熊森協会本部と合同で行ってまいりました。



今回の災害が、水・土砂は勿論ですが流木による被害が多いと聞き、強い森作りを目指す熊森としては森の状況を確認したかったのです。



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高速道路を下りて朝倉市に入るとすぐに辺り一面の土砂被害が広がっていました。








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話に聞いていた通りというより、想像以上に流木が至る所に積み上げられていました。
見る限りではほとんどの木が杉・ヒノキ。







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幹は細いものが多く、根は木の大きさに対して短く細いものばかりです。








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寺内ダムにまだ残されていた流木の様子です。やはり殆どが細く真っすぐな木、人工林の杉・ヒノキ。
伐採され、放置された木材(枯れて時間が経過しているため薄黒く変色したもの)もありますが、根があり今まで生きていた木(白っぽいもの)が目立ちます。








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今回、調査に同行していただいた平野虎丸顧問。
土砂災害拡大はこのような人工林が大きく影響していると訴えます。









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人工林の杉やヒノキは挿し木から育っています。挿し木というのは、種からではなく枝から育てる手法です。挿し木からだと太い根を張る事は出来ません。更に人工林は密集して植樹していくため、日が当たりにくくなり一本一本の木が太く大きく育つ事が出来ません。
しっかり根を張る事が出来ていない森林は土壌がもろく崩れやすいのです。





日本熊森協会ではその事を福岡県庁で記者会見を行い訴えてまいりました。

その模様は本部のブログで詳しく書かれてありますのでご覧下さい。
くまもりNEWS





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実際私たちが目にした倒壊部分は細い杉・ヒノキの人工林と竹林が殆どでした。







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ご近所に住まわれていた方からお話を聞くと、ここは一車線の道路と脇に住宅と側溝があったところだそうです。6~7mほど地盤が崩れ落ちていて、住宅が点在したような形跡が見る影もありません。
どこの地域でも見られるようなのどかな風景が一瞬にしてこのような状況になる事を考えると、どこでもこのような事が起こりうるとも言えます。
今回の災害も天災と言われておりますが、写真で見ての通り不向きな土地に人工林を作り続けた弊害がとても大きいと思われます。今後は尾根筋・山の上1/3・急斜面や崖地・沢沿いは杉・ヒノキ人工林の再造林を止めることを熊森協会は声を大にして訴えたいものです。

今回被災された方々のご冥福と早い復興を心よりお祈り申し上げます。



【活動予定】

・8/8(火)   18:30~ 福岡県支部定例会(陣原市民センター)

・8/24(木)  18:00~ 福岡市地区会 

◎9月以降~   毎月第二火曜日 18:30~ 福岡県支部定例会 (陣原市民センター)
           毎月第四木曜日 18:00~ 福岡市地区会 (あすみん)

・9/2・3(土日) 原生林ツアー(産山村)

・11/19(日)   10:00~ 英彦山原生林ツアー (集合場所:高住神社下 豊前坊駐車場)





※詳細や予定は変更の可能性がありますので南里(TEL 090-9796-1582 / E-mail jbfafukuoka@yahoo.co.jp )までお問い合わせください。





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[ 2017/08/02 15:31 ] 2017 | TB(0) | CM(0)
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日本熊森協会福岡県支部

Author:日本熊森協会福岡県支部
皆様は、日本が水の豊かな国だと思っていませんか?今、日本の水が危ないのです。恐らく、50年後には今の日本の人口を養うだけの水は得られないでしょう。
水を我々に与えてくれているのは日本の自然の森でした。今、それらの自然の森は、杉や檜の人工林で置き換えられて、保水力を急速に失ってきています。自然の森が失われるにつれて、その森を支えてくれていた大型動物たちも消えていっています。
九州ではすでに、自然の森に欠かせない大型動物『ツキノワグマ』が絶滅しています。次は?